一般社団法人 高知県鍼灸師会

鍼灸治療の効果

鍼治療の効用(有効性)


 鍼治療の効果がWHO(1979年)やNIH(1997年)から発表されています。
米国国立衛生研究所(NIH)は、1997年に「鍼に関する声明」を発表しています。その発表を要約します。
「鍼治療は、米国において広くおこなわれている。期待できる結果が現れている。例えば、大人において手術後や化学療法によるむかつき、嘔吐や抜歯後疼痛において鍼治療の効果が示されているように、それらにおいては鍼治療が有用。また薬物中毒、脳卒中の機能回復訓練、頭痛、月経痛、テニス肘、筋肉痛、筋ー筋膜痛、骨関節炎、腰痛症、手根管症候群、喘息などに、鍼治療が有用であると明らかになってゆくだろう。」
 

 
 世界中で鍼灸治療の有効性が認められています。

■生体機能調整作用が認められます
■血行促進作用があります。
■免疫力の活性化作用が著明です。

 鍼治療で効果があるとされている疾患は下の通りです。
 

分類疾患名
運動器系疾患関節炎、リウマチ、頚肩腕症候群、五十肩、腱鞘炎、腰痛、外傷の後遺症(骨折、打撲、むちうち、捻挫)
神経系疾患神経痛、神経麻痺、痙攣、脳卒中後遺症、自律神経失調症、頭痛、めまい、不眠、神経症、ノイローゼ、ヒステリー
消化器系疾患胃腸病(胃炎、消化不良、胃下垂、胃酸過多、下痢、便秘) 、胆嚢炎、肝機能障害、肝炎、胃十二指腸潰瘍、痔疾
呼吸器疾患気管支炎、喘息、風邪および予防
循環器系疾患心臓神経症、動脈硬化症、高血圧低血圧症、動悸、息切れ
代謝内分泌系疾患バセドウ氏病、糖尿病、痛風、脚気、貧血生殖・泌尿器系疾患、膀胱炎、尿道炎、性機能障害、尿閉、腎炎、前立腺肥大、陰萎
婦人科疾患更年期障害、乳腺炎、白帯下、生理痛、月経不順、冷え性、血の道、不妊
小児科疾患小児神経症(夜泣き、かんむし、夜驚、消化不良、偏食、食欲不振、不眠)、小児喘息、アレルギー性湿疹、耳下腺炎、夜尿症、虚弱体質の改善
眼科疾患眼精疲労、仮性近視、結膜炎、疲れ目、かすみ目、ものもらい
耳鼻咽喉科疾患中耳炎、耳鳴、難聴、メニエル氏病、鼻出血、鼻炎、蓄膿(ちくのう)、咽喉頭炎、扁桃炎(へんとう炎)